先 進(せんしん)
- (結果を問わず)他より時間的に早く進みはじめたこと又はもの。先行。
- いわんや後進は先進に優るべき約束なれば、古を空しゅうして比較すべき人物なきにおいてをや。(福沢諭吉 『学問のすすめ』)
- そのころの日本における階級的自覚の段階から必然されて、プロレタリア文学運動では、理論活動が創作活動よりも先進した。(宮本百合子 『両輪 ――創造と評論活動の問題――』)
- 学問において、先に学んだもの。先輩。
- 子曰く、先進の礼楽に於けるや野人なり、後進の礼楽に於けるや君子なり。如しこれを用うれば、則ち吾は先進に従わん。(論語・先進篇)
- (白文)子曰、先進於礼楽野人也、後進於礼楽君子也、如用之、則吾従先進
- (弟子たちの)先輩たちの礼楽の理解は野蛮人のようである、後輩たちのそれは君子のものである。しかし、どちらを採用するかといえば、私は、先進に従うであろう。
- これにてたいてい洋書を読む味も分り、字引を用い先進の人へ不審を聞けば、めいめい思々の書をも試みに読むべく、むつかしき書の講義を聞きても、ずいぶんその意味を解すべし。(福沢諭吉 『慶応義塾新議』)
- (先に始めた結果)発展の状態が他より優れていること。
- お互について学ぶよりも寧ろ、先進の米英仏露に学びたいのだ。(豊島与志雄 『新たな世界主義』)
- せ↗んしん
先進 (簡): 先进 (ピンイン:xiānjìn 注音符号:ㄒㄧㄢ ㄐㄧㄣˋ 閩南語:sian-chìn)
- 先進的な