ラテン語 ultima Thūlē の翻訳借用
- (東京式) きょくほく [kyòkúhókú] (平板型 – [0])
- IPA(?): [kʲo̞kɯ̟ᵝho̞kɯ̟ᵝ]
- (京阪式) きょくほく
極北 (きょくほく)
- 北の果て。北極付近。
- 北米の盡所、露領の極北より來る冽々たる寒流は、雪を作り霜を作りて、寒帶生物を養ふ。 (竹越三叉『世界の日本乎、亞細亞の日本乎』)〔1895年〕
- 極限。(物事の)限界点。
- 私の全身は緊張の極北で、震えた。私はつなぎ竿をのばして捕虫綱を宙高く構えながら 、まるで私を嘲嗤ふかのやうに櫟の稍を高く低く縫ふてゆく一羽の蝶を追ひはじめた。 (牧野信一『その村を憶ひて』)〔1933年〕
- 知性の極北まで追ひつめられたものではない自殺、つまり漠然とした敗北感や失意、また失恋や貧乏も同断ですが、それらのものは単に偶然の仕業によつて死ぬものであります。 (坂口安吾『女占師の前にて』)〔1938年〕
- 目標とする所。[要出典]
- ある分野の中で、通常は到達できない特殊な領域。そこに属する物、作品、人物など。