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連語

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つぶしが

  1. 鋳潰すなどして、再利用できる。
    • 斉広の持っている、金無垢煙管に、眼を駭かした連中の中で、最もそれを話題にする事を好んだのは所謂、お坊主の階級である。彼等はよるとさわると、鼻をつき合せて、この「加賀の煙管」を材料に得意の饒舌を闘わせた。「さすがは、大名道具だて。」「同じ道具でも、ああ云う物は、つぶしが利きやす。」(芥川龍之介『煙管』)
  2. 職を転じたとしても、その職業上手くやる能力がある。
    • 馘首くびにするならしやがれ。ここを追い出されたっておれは水商売仲間ではつぶしがきく男や。(織田作之助 『青春の逆説』)
    • 「一つ世話して貰らひたいもんです。」阪西は何時もの人の好い笑ひ聲をして、茶を入れた。――組合の連中は阪西を足りない事にしてゐた。何處へもつて行つても、つぶしがきかないし、仕事がルーズだつた。然しその人のよさが憎めない魅力をもつてゐた。(小林多喜二 『一九二八年三月十五日』)