うまい
日本語編集
形容詞編集
うまい
- 【旨い、美味い】 味が良い。おいしい。おいしく感じられる。
- 【巧い、上手い】 能力が優れる。巧みである。上手だ。
- 言葉が的を射ている。冗談が気が利いていて面白い。
- 鴎外がうまい事を言っています。/「酒を傾けて酵母を啜るに至るべからず。」(太宰治 『わが愛好する言葉』)
- 誰がうまいことを言えと言った。(「冗談が面白い、皮肉が利いている」といった意味)
- 好いぐあいだ、ちょうどよい。
- 紫でちょっと切れた図面が、二三寸の間隔をとって、振り返る男の体(たい)のこなし具合で、うまい按排につながれている。不即不離とはこの刹那の有様を形容すべき言葉と思う。(夏目漱石 『草枕』)
- 野中兼山が「椋鳥には千羽に一羽の毒がある」と教えた(略)これが「百羽に一羽」というのではまずい。もし一プロセントの中毒率があるとすればその実例が一つや二つぐらいそこいらにありそうな気がするであろう。また「万羽に一羽」でもうまくない。万人に一人では恐ろしさがだいぶ希薄になる。(寺田寅彦 『藤棚の陰から』)
- みなで三人乗ってゐる/一人はともに膝をかゝへて座ってゐるし/二人はじろじろこっちを見ながら立ってゐる/じつにうまくないそのつら(宮沢賢治 『春と修羅』)
- 一見よさそうに見える。
- だが、あんまり棚からボタ餅のうまい話に、なんだか狐につままれたような変な気がして、なんと返事していいかまごついた。(伊藤永之介 『押しかけ女房』)
- 上首尾で。成功して。
- 「そんなに、うまくいくといいけどねえ。」(太宰治 『帰去来』)
活用編集
語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 仮定形 | 命令形 | 活用型 |
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うま | かろ | かっ く |
い | い | けれ | ○ | 口語 |
語源編集
類義語編集
対義語編集
翻訳編集
- 味が良い
おいしい#翻訳を参照
- 能力が優れる
名詞1編集
関連語編集
- 類義語: 熟睡
名詞2編集
関連語編集
- 対義語: 左舞