热力学 および 熱力學 も参照。

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フリー教科書ウィキブックス熱力学の教科書があります。

名詞

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(ねつりきがく)

  1. 温度圧力体積エネルギー仕事といった的な現象物質巨視的性質から扱う物理学の一分野
    • 1916年、寺田寅彦「「自然現象の予報」の話」[1]
      物理的科学発展の歴史に溯れば、到る処かくのごとき方則の予想によって原因の分析、すなわち最も便宜なる独立変数の析出に勉めたる痕跡を見出し得べし。しかしこの試みが成効して今日の物理的自然科学となれり。力学における力、質量等のごとき、熱力学における温度エントロピーのごときこれなり。
    • 1936年、中谷宇吉郎「「光線の圧力」の話」[2]
      光線の圧力の問題は、野々宮さんの話にある通りマクスエルが電磁気の理論から計算し、またバルトリが独立に熱力学的に出した値もそれと一致したので、理論上は確定的のものと予想されてはいたのであるが、実験が困難なために約三十年近くの色々の人の努力にもかかわらず、実験的に確めることは出来なかった。

複合語

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関連語

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翻訳

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  1. 青空文庫、2005年8月19日作成、2016年2月25日修正(底本:「寺田寅彦全集 第五巻」岩波書店、1997(平成9)年4月4日発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/42700_19220.html
  2. 青空文庫、2016年9月9日作成(底本:「中谷宇吉郎集 第一巻」岩波書店、2000(平成12)年10月5日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001569/files/57453_60136.html