素人(しろうと、俗・方言:しろと、まれ:しらひと、ソジン)
- あることに未熟な者、また、そのことを職業としていない人。アマチュア。
- 玄人と素人との棋力を格段に違つてゐるやうに云ふ人がある。素人の初段は、玄人の初段とは二三段違ふと云ふのである。しかし、自分は思ふに玄人と素人との力の違ひは、たゞ気持の問題で、一方は将棋が生活のよすがであり、その勝敗が生計に関し、立身に関すると考へるからだと思ふ。素人だつて、玄人同然の必死の気持で研究し対局したならば、さう見劣りするものではないと思ふ。(菊池寛 『将棋』)
- 水商売を専業とする女性に対する一般の女性。
- 巴里へ来る遊び客は近頃商売女に飽きた。素人らしいものを求める。リゼットのつけ目はそこであった。(岡本かの子『売春婦リゼット』)
- 「しろうと」参照
- 「素」は手の加わっていないものの意。