閉 月 羞 花(へいげつしゅうか)
- 美人の形容。
- 然るに西洋では、是に反して、表情を主とし、表情が欠けてゐては美人でないとしてあるのである。だから西洋の美人の形容詞には、東西共通の、沈魚落雁、閉月羞花とか、花顔柳腰明眸皓歯とかといふ美人に共通の資格の外に、「動」といふものが美人の美人たる資格の内に含まれてゐるのである。(堀口九萬一 『東西ほくろ考』)
- 王子一『劉晨阮肇誤入桃源』(元代の元曲の脚本):「引動這撩雲撥雨心,想起那閉月羞花貌,撇的似繞朱門燕子尋巢。」
- 美しさに、月も雲に隠れ、花も引け目を感じ恥ずかしげにする(→花も恥じらう)