- (東京式) せっせんげ [sèsséꜜǹgè] (中高型 – [3])
- IPA(?): [se̞sːẽ̞ŋɡe̞]
雪山偈 (せっせんげ)
- (仏教) 『涅槃経』にある「諸行無常 是生滅法 生滅滅已 寂滅為楽」の 16文字の偈(韻文)の呼称。「雪山童子」の説話に出てくるので、雪山偈と呼ばれる。「諸行無常偈」ともいう。(「雪山」はヒマラヤを指すとされる。)
- 普通の読み方は「しょぎょうむじょう ぜしょうめっぽう しょうめつめつい じゃくめついらく」。
- 読みくだし文は「諸行は無常なり 是れ生滅の法なり 生滅を滅し已わりて 寂滅を楽となす」。
- 偈の全体の意味は、三法印の「諸行無常、諸法無我、涅槃寂静」に近いとも言える。また、俗説に「いろはうた」がこれを訳したものと言われている。
- 鐘に恨みは数々ござる
- 初夜の鐘を撞く時は 諸行無常と響くなり
- 後夜の鐘を撞く時は 是生滅法と響くなり
- 晨朝の響きは 生滅滅已
- 入相は 寂滅為楽と響くなり
- (長唄「娘道成寺」:藤本斗文作詞)