日本語

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語源

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古典日本語ありとある」より。

連体詞

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ありとあるりと

  1. あらゆるありとあらゆる
    • 余が頭に何十万本の髪の毛が生えているか知らんが、ありとある毛がことごとく根こぎにされて、残る地面がべた一面に蚯蚓腫にふくれ上った上(夏目漱石「草枕」)〔1906年〕[1]
    • 神祇という言葉は、今は至って心軽く、範囲を明らかにせずに用いられているが、本来は天神地祇、或いは天社国社と謂ったのも同じで、つまりは斯邦の有りと有る家々に、斎き祀り申す神々の総称というべきものだった。(柳田国男「稲の産屋」)〔1953年〕[2]

古典日本語

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語源

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動詞「あり」(有り)の連用形 + 格助詞「」 + 動詞「あり」(有り)の連体形

連体詞

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ありとあるりと

  1. あらゆる。「ある」を強めた言葉。
    • 大伴御行の大納言は、我家にありとある人を召し集めての給はく、「龍の首に五色の光ある玉あンなり。それをとり奉りたらん人には、願はんことをかなへん。」との給ふ。『竹取物語』[3]

諸言語への影響

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  • 現代日本語: ありとある
  1. 青空文庫(1999年2月17日公開、2011年5月21日修正)(底本:「夏目漱石全集3」ちくま文庫、筑摩書房、1987年12月1日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/776_14941.html 2019年10月5日参照。
  2. 青空文庫(2014年5月25日作成)(底本:「海上の道」岩波文庫、岩波書店、2010年4月5日第34刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001566/files/54331_53583.html 2019年10月5日参照。
  3. 日本古典文学テキスト(底本:古谷知新 校訂『竹取物語・伊勢物語・土佐日記・枕艸子・落窪物語・狹衣物語』國民文庫 同刊行會1910.9.11、再版1911.4.10) http://www2s.biglobe.ne.jp/~Taiju/taketori.htm 2019年10月5日参照。