など
など【等】、(古)【抔】
- (副助詞)体言・準体言に接続し、同種の事物のうち代表的なものの例示・列挙を表す。
- (副助詞、主に口語、しばしば「なぞ・なんぞ」に転訛)多くのもののひとつに過ぎないの含意から、取るに足りないもの、価値の低いものを表す。
- しかし私は一般にブルヂヨア作家と目されてゐる所より、お前などが弁護する必要がないといはれるかも知れない。(芥川龍之介 『プロレタリア文学論』)
- (副助詞、形式的に例示することによって)婉曲や類似を表す。
- コーヒーなど、召し上がりませんか?
- 是を平仮名にて翻訳すれば、先づ地震、雷、火事、爺の怖きを悟り、砂糖と塩の区別を知り、恋の重荷義理の柵(しがらみ)抔いふ意味を合点し、順逆の二境を踏み、禍福の二門をくゞるの謂(いひ)に過ぎず、(夏目漱石『人生』1896年)