不撓不屈(ふとうふくつ)
- (屈は窪むこと、撓は盛り上がる事。力を加える事で変形する事を指す。)どんな困難に遭っても挫けないこと。
- 大化改新以来、農村精神とは脱税を案出する不撓不屈の精神で、浮浪人となって脱税し、戸籍をごまかして脱税し、そして彼等農民達の小さな個々の悪戦苦闘の脱税行為が実は日本経済の結び目であり、それによって荘園が起り、荘園が栄え、荘園が衰え、貴族が亡びて武士が興った。(坂口安吾 『続堕落論』)
- 漢書『叙伝下』「樂昌篤實、不橈不詘、遘閔既多、是用廢黜。」より、「橈」は「撓」の、「詘」は「屈」の異体字。