後の祭り
- 悔やんでも、もはや復旧することができず、悔やむだけ無駄なこと。
- 彼が、僕を頼もしいと思っていたのは僕の現世的な生活力だろうと思う。そういう点の一番欠けている彼は、僕を友達とすることをいささか、力強く思ったに違いない。そんな意味で、僕などがもっと彼と往来して、彼の生活力を、刺激したならばと思うが、万事は後の祭りである。(菊池寛『芥川の事ども』)
数説あり。
- 祇園祭の山鉾巡行の前後で、前の祭り、後の祭りと分けられ、後の祭りはつまらないものであることから。
- 祭りの後の山車は無駄なものであることから。
- 祭りは葬祭の意で、どんなに立派に弔っても死者を生き返るものではないので無駄であることから。