白面(ハクメン)
- 色が白く、見た目が上品であること。
- 明け暮れ黄河の水ばかり見て過した十年余りの中に、気まぐれで我が儘だった白面の貴公子が、 何時か、刻薄で、ひねくれた中年の苦労人に成上っていた。(中島敦 『盈虚』)
- 年若く未熟であること。
- しかも今のあなたはさのみ偉い人でもない、単に一個の 白面(若く未熟なこと)書生に過ぎませんから、今こそ初めて多年の恨みを報いることが出来たのです(岡本綺堂 『中国怪奇小説集 池北偶談』)
しらふ(別字:素面)
- 酒などを飲んでおらず、意識がしっかりしていること。
- 仙太は、この町での飲み頭であった。酒にかけては抗うものがいない。この親爺が白面(しらふ)で歩いているのを、町の人たちは見かけたことがないという。(矢田津世子 『凍雲』)
- (比喩)世の中の風潮などに影響を受けずに冷静でいること。
- 今日の社会の現実は、白面な常識を持った人間に、或る種の公憤を感じさせずにはいない様々の事実に満ちている。(宮本百合子 『若き時代の道』)
白面 (báimiàn)
- 顔色が白いこと。白い顔。
白面 (繁): 白麵(báimiàn)
- 小麦粉。