鼻につく
- 匂いが強烈で不快を感じる。
- その頃からカストリ焼酎といふものが流行して、私もこれを用ひるやうになつたが、私のやうに催眠薬として酒を飲むには現在の日本酒のやうなものは胃がダブダブ水音をたてるほど飲んでも眠くなつてくれないからダメなので、カストリ焼酎は鼻につく匂ひがあつて飲みにくいけれども、酔へる。(坂口安吾 『ちかごろの酒の話』)
- (比喩)表現や態度に、くどさやしつこさを感じ、ちょっと不快になる。飽き飽きする。
- けれども、詩家の詩書家の書好ましからず、と良寛さまもいはれたやうに、鼻につくことがないでもない。(三好達治『棋家の文章など』)
- 人間は習慣になったために、その習慣から抜け切れない場合と、毎日重なったために、かえってそれが鼻につく場合とがある。(北大路魯山人 『材料か料理か』)
- (転じて, 一般に) 不愉快に思う。
語義1
語義2