actio libera in causa
ラテン語
編集成句
編集- 正確なカナ転写は「アークティオー・リーベラ・イン・カウサー」。略号はa. l. i. c.。
- 「原因において自由な行為」。なお、āctiō「行為、行動」が実行行為を意味するのかについては論争がある(実行行為であるとするのが日本における多数説)。
語源
編集女性第三変化名詞の単数主格形āctiō「行為」「行動」+形容詞lībera(līber「自由である、自由な」の女性単数主格形)+前置詞in(名詞の奪格形を伴って「~において」を表す。)+名詞causā(第一変化名詞causa「理由」「動機」の単数奪格形)
- 正確にはāctiōnēs vel omissiōnēs līberae in causā sive ad lībertātem relātaeの略。
- āctiōnēs(āctiōの複数主格形)+接続詞vel「又は、若しくは」+omissiōnēs(女性第三変化名詞omissiō「不作為」の複数主格形)
- +līberae(līberの女性複数主格形)+in(省略)+causā(省略)
- +接続詞sive「さもなければ」
- +前置詞ad(名詞の対格形と合わせて)「~へ」「~に」+lībertātem(第三変化名詞lībertās「自由(な状態)」の単数対格形)+relātae(referō「連れ戻す」「引き戻す」の完了分詞relātus「連れ戻された」「引き戻された」の女性複数主格形)
- "līberae in causā"と"ad lībertātem relātae"とが接続詞siveでつながりつつ"āctiōnēs vel omissiōnēs"を修飾する格好になっている。
- 直訳すると「原因において自由である、若しくは自由へ戻されうる作為又は不作為」の意味。
- またāctiō lībera in causā, sed nōn lībera in āctō(またはactu)の略ともいう。
- これだと「原因においては自由であるが行為時においては(もはや)自由でない行為」の意味。
- いずれも同じことを言っている。