mothiũ
キクユ語
編集異表記・別形
編集語源
編集もとは ma- + -ũ- + -thiũ で、母音が変化したもの[1]。
- IPA: /mɔːðio/
- o は長母音である[2]。
- 〔キアンブ方言〕湯川 (1981) では gũtũ、ũta、ruo、nyamũ、kanyamũ、mũtwe、mahĩa、ngwa、guka、taata〈おば〉、ngwacĩ、ũthiũ(複数: mothiũ)などは同じ「昇型」アクセントの名詞と分類されている[1]。
- 〔リムル方言〕湯川 (1981:95) によると孤立形は /mɔ̀ɔ̀ðìó/。ただし後ろに maya〈この〉が続く場合は /mɔ̀ɔ̀ðìò májá/、makwa〈私の〉が続く場合も /mɔ̀ɔ̀ðìò máákóá/、後ろに nĩ がある場合も /mɔ̀ɔ̀ðìò né/ であるが、前に nĩ がある場合は /né mɔ́ɔ́ðìó/、前に ti がある場合は /tì mɔ́ɔ́ðìò/ となるなど前後に他の語が存在するか、存在する場合はどのような種類の語であるかによってアクセントの変動が見られる[1]。なお、ti の高さについてはリムル方言と同じくキアンブ方言に属するナイロビ方言を調査した湯川 (1985:199) で高いと訂正されている[3]。
名詞
編集mothiũ クラス6
- ũthiũ の複数形。
脚注
編集- ↑ 1.0 1.1 1.2 湯川, 恭敏「キクユ語名詞アクセント試論――リムル方言について――」『アジア・アフリカ言語文化研究』第22巻、1981年、 75-123頁。
- ↑ "ũthiũ" in Benson, T.G. (1964). Kikuyu-English dictionary. Oxford: Clarendon Press.
- ↑ 湯川恭敏 (1985).「キクユ語名詞アクセント再論」 『アジア・アフリカ言語文化研究』29, 190-231.