古典日本語 「くぶ」
- (東京式) くべる [kùbérú] (平板型 – [0])
- (東京式) くべる [kùbéꜜrù] (中高型 – [2])
- IPA(?): [kɯ̟ᵝbe̞ɾɯ̟ᵝ]
- (京阪式) くべる
くべる
- 物を火に入れて燃やす。火中へ投じる。
- 九冊が六冊になり、六冊が三冊になっても代価は、元の通り一厘も引かない、それを引かせようとすると、残ってる三冊も火にくべるかも知れないので、王様はとうとう高い御金を出して焚(や)け余(あま)りの三冊を買ったんですって(夏目漱石『吾輩は猫である』)
- すでに熾きている火の火力を増すために、燃料を追加する。
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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否定 |
くべない |
未然形 + ない
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意志・勧誘 |
くべよう |
未然形 + よう
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丁寧 |
くべます |
連用形 + ます
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過去・完了・状態 |
くべた |
連用形 + た
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言い切り |
くべる |
終止形のみ
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名詞化 |
くべること |
連体形 + こと
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仮定条件 |
くべれば |
仮定形 + ば
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命令 |
くべろ くべよ |
命令形のみ
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