ごし

こし 、 こじ 、および ごじ も参照。

日本語

接尾辞:越し

ごし【越し】

1. 場所や物体を表す言葉に付き、動作主と対象の間にそれがあることを表す。
   • 玻璃越しに、山を眺め、海を眺め、田を眺め、茅屋を眺め、煙突を眺め、荷車を眺め、行人を眺めて（大町桂月「親馬鹿の旅」）〔1907年〕
   • 「青蘭」の二階のボックスから、窓越しに向いの煙草屋の表二階が見えるのだが（大阪圭吉「銀座幽霊」）〔1936年〕
   • だから私もそのアトから静かに這入って、運転手と機関長の背中越しにジッと様子を聞いてみると、水夫長が激昂するのには、やはり相当の理由があった。（夢野久作「幽霊と推進機」）〔1933年〕
2. 期間を表す言葉に付き、その期間にわたって物事や状態が続いてたことを表す。
   • たとえば、どこのお母さんでも、お子さんの学校の問題には頭をなやましておいでです。六・三制になって、校舎がない、教科書が足りない、という声は三年越しです。（宮本百合子「今年こそは」）〔1948年〕
   • ところで今年になって、この三十年越しの「サラダの謎」が、いとも簡単に解けてしまった。（中谷宇吉郎「サラダの謎」）〔1960年〕
   • ふりかえると念丈の頂の雲のとばりは静々と引きあげられて、三日越しの雨空が、徐々に退却して行くらしかった。（細井吉造「二つの松川」）〔1936年〕
   • 宵越し
3. 通過すること。その際の感覚。
   • 喉越し

語源

「越す」の連用形より。

翻訳

語義1

• 英語：through, over

語義2

• 英語：for, over

接尾辞:漉し

ごし【漉し】

1. 漉すこと。
   • 裏漉し。絹ごし。

接尾辞:腰

ごし【腰】

1. 腰部に関連するもの。
   • 中腰。二枚腰。払腰。丸腰。柳腰。
2. 態度
   • 及び腰。喧嘩腰。逃げ腰。粘り腰。へっぴり腰。本腰。物腰。弱腰。

接尾辞:輿

ごし【輿】

1. 輿
   • 手輿。板輿

同音異義語

ごし

• 【五指】
• 【互市】
• 【五師】
• 【吾子】
• 【呉子】
• 【碁子】
• 【碁師】
• 【語詞】
• 【語史】
• 【語誌・語志】
• 【兀子】