つんどく【積ん読】
- 本を読まずに書棚などに置いたままにすること。
- 音読・黙読以外に、書籍につんどくあり (田尻北雷『書籍つんどく者を奨説す』)〔1901年〕
- 読むための本を読まずツンドクたらしめるのは、抑も誰の罪か (宮武外骨『一円本流行の害毒と其裏面談』)〔1928年〕
- 特許権を買っておいてそれをしまっておいたのでは、これはなまけ書生の積ん読にあたるものでございますが、(...) (大久保武雄、衆議院会議録情報 第058回国会 交通安全対策特別委員会 第4号)〔1968年〕
「積んでおく」と「音読」などの語をかけた造語。『学鐙』(丸善、明治34年11月)の「書籍つんどく者を奨説す」(風滿樓)と題された巻頭言は、この言葉を田尻北雷に帰している[1]。「縦令自ら之を読過せすとも他人の之を借覧に任すも其社会文運を助長するは遥に書画骨董の自主的玩具に勝れり」として、北雷は「つんどく(積置)」を奨励したという[2]。
- (東京式) つんどく [tsùńdókú] (平板型 – [0])
- IPA(?): [t͡sɨ̃ᵝndo̞kɯ̟ᵝ]
つんどく【積んどく】
- 「つんでおく」の縮約。
- ↑ 米川明彦『日本俗語大辞典』
- ↑ 『学鐙』(丸善、明治34年11月)1-3ページ