ていたらく【体たらく、為体、為態】
- 様子、ありさま。現代では、好ましくない状態を言うのに用いる。
- この吉川をご打擲とは恐れ入った。いよいよもって日清談判だ。とわからぬ事をならべているところへ、うしろから山嵐が何か騒動が始まったと見てとって、剣舞をやめて、飛んできたが、このていたらくを見て、いきなり頸筋をうんと攫んで引き戻した。(夏目漱石 『坊っちゃん』)
- 「~の様子である」を意味する、「~(の)体たり(「体(てい)」+断定の助動詞「たり」)」に名詞化の接尾辞「く(又は「あく」)」が付加されたもの。