打 擲(ちょうちゃく)
- 打ち据えること。
- おれはさっきから肝癪が起っているところだから、日清談判なら貴様はちゃんちゃんだろうと、いきなり拳骨で、野だの頭をぽかりと喰わしてやった。野だは二三秒の間毒気を抜かれた体で、ぼんやりしていたが、おやこれはひどい。お撲ちになったのは情ない。この吉川をご打擲とは恐れ入った。(夏目漱石 『坊っちゃん』)
打擲する
- 打ち据える。
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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否定 |
打擲しない |
未然形 + ない
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否定(古風) |
打擲せず |
未然形 + ず
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自発・受身 可能・尊敬 |
打擲される |
未然形 + れる
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丁寧 |
打擲します |
連用形 + ます
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過去・完了・状態 |
打擲した |
連用形 + た
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言い切り |
打擲する |
終止形のみ
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名詞化 |
打擲すること |
連体形 + こと
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仮定条件 |
打擲すれば |
仮定形 + ば
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命令 |
打擲しろ 打擲せよ |
命令形のみ
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