には(複合助詞:助詞「に」+係助詞(副助詞)「は」)
- 格助詞「に(時、場所、行為の対象 など)」で表現される語句を取り立てたり対比させたりする。
- (時)冬には、はつきり、よく見える。(太宰治『富嶽百景』)
- (場所)桜の樹の下には屍体が埋まっている! これは信じていいことなんだよ。(梶井基次郎 『桜の樹の下には』)
- (行為の対象)このごろは、臣下の心をも、お疑いになり、少しく派手な暮しをしている者には、人質ひとりずつ差し出すことを命じて居ります。(太宰治『走れメロス』)
- 主語が敬意対象である場合の婉曲表現。
- 接続助詞「に」で表現される語句を取り立てたり対比させたりする。
- (発言・主張)彼が言うには、家族は誰も自宅にはいなかったそうだ。
- 「動詞連体形+には+同じ動詞」の形で、とりあえずする、留保つきでする、といったニュアンスを表す。
- 読むには読んだが、内容はほとんど理解できなかった。