日本語

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名詞

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よみくだし文/(み)(し)ブン

  1. 漢文返り点振り仮名送り仮名などの訓点にしたがって、日本語に直訳した文章
  2. (転じて)漢文調、或いは、和製漢文(訓読文)で書かれた古典を、最小限の現代語訳を行うもの。稀に、源氏物語のような和文の古典に対しても、完全現代語訳(意訳)せずに、直訳したものも読み下し文、或いは、書き下し文と表記する場合がある。
  • (古語)訓下文と書いて、よみくだしぶんと読ませる。意味は、語意1に同じ。

語源

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よみは動詞「よむ」の連用形、くだしは動詞「くだす」の連用形が名詞化したもの。よみくだすとは訓読すること。本来の用字は訓み下し文だが、の常用漢字としての読み方から外れるので、読み下し文と書いても正しい。

関連語

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翻訳

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注釈

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漢文訓読文と、ほぼ同義。但し、漢文訓読文は、書き下し文を区別しないで含む。

  1. 現代では口語体の日本語文が定着している(言文一致)ので、現代語訳意訳される場合が多く、その場合の(漢文の)口語体現代語訳は、読み下し文とは言わない
  2. 漢文をそのまま読むこと。但し、現代中国語の発音で読むという意味では無い