不 器用(ぶきよう ゆれ:無器用)
- 手先でする業がまずいこと。またその様子。
- 物事の処理が下手なこと。またその様子。
- 十代の理性は、おとなが、日常の必要によっていつか鈍らされ、角をまるくさせられている分別と同じものではない。社会生活の上に固定しているさまざまの約束に、若いひとたちの心と体とがぶつかって、輝くような希望とともに自分について感じはじめたぼんやりしたいとわしさの間にゆれながら、いくらか不器用に生きかたの追求に出発する。(宮本百合子、『若い人たちの意志』、1951年)
- (古用法) 道理にはずれていること。卑劣なこと。またその様子。
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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推量・意志 |
不器用だろう |
未然形 + う
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過去・完了 |
不器用だった |
連用形 + た
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否定形 |
不器用でない |
連用形 + ない
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自動詞化 |
不器用になる |
連用形 + なる
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言い切り |
不器用だ |
終止形のみ
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名詞化 |
不器用なこと |
連体形 + こと
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仮定条件 |
不器用ならば |
仮定形 + ば
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様態 |
不器用そうだ |
語幹 + そうだ
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