- ど↗ーり↘
道 理(どうり)
- ある原因に対して、納得のできる結果が自然に生ずること。又は、そのような因果。
- されば、経済商売の道理は、英亜両国においてその趣を異にするものといわざるをえず。物理はすなわち然らず。(福澤諭吉『物理学の要用』)
- 人として正しく生きるための指針。道徳。
- 納得ができる理由、わけ。筋が通っていること。正しさ。
- 「なるほどな。ごもっともでござる」/玄白も、相手の返事の道理を、頷かずにはおられなかった。(菊池寛『蘭学事始』)
- がしかし今時分、こんなところへ女の来る道理がないから(小山内薫『女の膝』)
- 当然であること。容易に納得できること。なるほどと思えること。
- 繁昌らぬのも道理だ。家伝薬だというわけではなし、名前が通っているというわけでもなし、正直なところ効くか効かぬかわからぬような素人手製の丸薬を、裏長屋同然の場所で売っていて誰が買いに来るものか。(織田作之助『勧善懲悪』)
- 乗り込んでみるとマッチ箱のような汽車だ。ごろごろと五分ばかり動いたと思ったら、もう降りなければならない。道理で切符が安いと思った。たった三銭である。(夏目漱石『坊っちゃん』)
- 普通話
- ピンイン: dàolǐ
- IPA: [tau˥˩li˨˩˦]
- 國語: ㄉㄠˋ ㄌㄧˇ
- 閩南語
- POJ: tō-lí
- IPA: [to˨˩li˥˧]
- 客家語: tho-lî
- 呉語: dau2li
道 理
- (日本語に同じ)道理。