些細 (ささい)
- 取るに足らないさま。ちっぽけなさま。とりたてて問題にならないさま。
- こう決心するや否や彼女は嘘を吐いた。それは些細の嘘であった。けれども今の場合に、夫を物質的と精神的の両面に亘って、窮地から救い出したものは、自分が持って来た小切手だという事を、深く信じて疑わなかった彼女には、むしろ重大な意味をもっていた。(夏目漱石『明暗』、1916年、朝日新聞)
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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推量・意志 |
些細だろう |
未然形 + う
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過去・完了 |
些細だった |
連用形 + た
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否定形 |
些細でない |
連用形 + ない
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自動詞化 |
些細になる |
連用形 + なる
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言い切り |
些細だ |
終止形のみ
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名詞化 |
些細なこと |
連体形 + こと
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仮定条件 |
些細ならば |
仮定形 + ば
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様態 |
些細そうだ |
語幹 + そうだ
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