兀兀
日本語
編集異表記・別形
編集形容動詞・名詞・副詞
編集- 岩のように、じっと動かないさま。
- ひたすらあることをする様。
- が、蜘蛛は――産後の蜘蛛は、まっ白な広間のまん中に、痩せ衰えた体を横たえたまま、薔薇の花も太陽も蜂の翅音も忘れたように、たった一匹兀々と、物思いに沈んでいるばかりであった。(芥川龍之介 『女』)
- 弛まずに努力するさま。
- 然りと雖いへども、其一半は兀兀三十余年の間、文学三昧に精進したる先生の勇猛に帰せざる可からず。(芥川龍之介 『「鏡花全集」目録開口』)
- (語義1を引いて「ごつごつ」に当てたものか)固く表面が凸凹しているさま。
- 下ってまた上り、一小隆起を踰えて、兀々した嶄岩の上に攀じ上ると、そこが大沢岳の頂上であった。(木暮理太郎 『大井川奥山の話』)
活用
編集活用と結合例
動詞
編集活用と結合例
中国語
編集形容詞
編集- じっと動かずに。
- 勤勉な。
- 眠たそうに、うとうととして。