- (打消)否定の意味を加える助動詞。~ない。~ぬ。
- あしいかず(足が行かない)
- おもはざりけり(思わなかったことだ)
- 未然形接続
未然形 |
連用形 |
終止形 |
連体形 |
已然形 |
命令形
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(ず・な) |
ず (に) |
ず |
ぬ |
ね |
○
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ざら |
ざり |
○ |
ざる |
ざれ |
ざれ
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- 未然形の「な」、連用形の「に」は共に上代日本語で用いられた用法である。
- 「ずは」
- 連用修飾あるいは仮定として訳される。
- 未然形の「ず」に関しては「ずは」の形でのみ認めるとする学説がある。この場合「ず」+ 「は」(<接続助詞 「ば」) と解釈する。しかし、この「ずは」の「は」は上代日本語において「波」と表記されているが、この「波」を「ば」と読む例は存在しないことから、現在では「ず」+ 「は」 (係助詞) と解釈するのが普通である。
- 補助活用でありながら、「ざる」「ざれ」の直後に助動詞が下接しない場合や、終止形として「ざり」が用いられる場合もある。