日本語

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動詞

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する (てんする)

  1. (他動詞, 文章語, 古用法) 質入れする。質に入れる
    • 1914年、森鴎外訳、ハンス・クリスチアン・アンデルセン「即興詩人 第十三版」[1]
      想ふに羅馬市には、黄金の耳環を典して、客人を贖ひ取ることを吝まざる人あるならん。
    • 1943年、柴田宵曲「古句を観る」[2]
      寺になければならぬ涅槃像、年に一度涅槃会にかけて、世尊入滅の日を偲ぶべき涅槃像が質屋の壁にかかっている。在家の人の持つまじきものだから、寺の住持が金にでも困って典したのであろう。

活用

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典-する 動詞活用表日本語の活用
サ行変格活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形


する する すれ せよ
しろ
各活用形の基礎的な結合例
意味 語形 結合
否定 典しない 未然形 + ない
否定 典せず 未然形 +
自発・受身
可能・尊敬
典される 未然形 + れる
丁寧 典します 連用形 + ます
過去・完了・状態 典した 連用形 +
言い切り 典する 終止形のみ
名詞化 典すること 連体形 + こと
仮定条件 典すれば 仮定形 +
命令 典せよ
典しろ
命令形のみ
  1. 青空文庫、2005年8月25日作成、2008年9月17日修正(底本:「定本限定版 現代日本文學全集 13 森鴎外集(二)」筑摩書房、1967(昭和42)年11月20日発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000019/files/4376_19283.html
  2. 青空文庫、2017年1月1日作成(底本:「古句を観る」岩波文庫、岩波書店、1988(昭和63)年4月15日第7刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001832/files/57179_60631.html