日本語

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動詞

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する (だする)

  1. (自動詞, 文章語) 好ましくない状態に〕なる陥る
    • 1939年、野村長一「名曲決定盤」[1]
      いたずらに蒐集の数を誇るものは、蒐集に個性のない喫茶店式蒐集に堕するだろう。無用のレコードは叩き潰して、アスファルトの代用品にでもするがいい。
    • 1940年、宮本百合子「婦人の文化的な創造力」[2]
      現代の文学は、世相の激動につれて非常に動揺し、ある意味では文学としての基準を失い、男の作家たちの多数が、卑俗に政治化したり、非文学的な著述業に堕したり、自身の文学的境地打開のための輾転反側に陥った。
    • 1942年、中島敦「光と風と夢」[3]
      非常に良い叙事詩になるかも知れぬ。実に下らない甘ったるいメロドラマに堕する危険も多分にありそうだ。

活用

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堕-する 動詞活用表日本語の活用
サ行変格活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形


する する すれ せよ
しろ
各活用形の基礎的な結合例
意味 語形 結合
否定 堕しない 未然形 + ない
否定 堕せず 未然形 +
自発・受身
可能・尊敬
堕される 未然形 + れる
丁寧 堕します 連用形 + ます
過去・完了・状態 堕した 連用形 +
言い切り 堕する 終止形のみ
名詞化 堕すること 連体形 + こと
仮定条件 堕すれば 仮定形 +
命令 堕せよ
堕しろ
命令形のみ
  1. 青空文庫、2022年3月27日作成、2022年5月16日修正(底本:「名曲決定盤(上)」中公文庫、中央公論新社、2003(平成15)年8月30日第6刷、「名曲決定盤(下)」中公文庫、中央公論新社、2004(平成16)年1月15日第6刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001670/files/55342_75304.html
  2. 青空文庫、2003年5月26日作成(底本:「宮本百合子全集 第十四巻」新日本出版社、1986(昭和61)年3月20日第5刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000311/files/3106_10695.html
  3. 青空文庫、2001年8月3日公開、2013年10月1日修正(底本:「昭和文学全集 第7巻」小学館、1989(平成元)年5月1日初版第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/1743_14532.html