寡聞(かぶん)
- 聞くことが少なく、見識が狭いこと。多くは謙遜の表現として用いる。
- 僕は不幸にも 寡聞の為に 仏蘭西人はルナアルをどう評価してゐるかを知らずにゐる。けれども、わがルナアルの仕事の独創的なものだつたことを十分には認めてゐないらしい。(芥川龍之介 『文芸的な、余りに文芸的な』)
- 上のごとくカキツバタが燕子花ではないとすると、しからば同草の漢名はなんであるかということになるが、私は寡聞にしてまだカキツバタの正しい漢名を知らない。(牧野富太郎 『カキツバタ一家言』)
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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推量・意志 |
寡聞だろう |
未然形 + う
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過去・完了 |
寡聞だった |
連用形 + た
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否定形 |
寡聞でない |
連用形 + ない
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自動詞化 |
寡聞になる |
連用形 + なる
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言い切り |
寡聞だ |
終止形のみ
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名詞化 |
寡聞なこと |
連体形 + こと
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仮定条件 |
寡聞ならば |
仮定形 + ば
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様態 |
寡聞そうだ |
語幹 + そうだ
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寡 聞 (guǎwén 簡体字:寡闻)
- 見聞が狭量である。