敬する

日本語

動詞

敬する (けいする)

1. (他動詞, 文章語) 敬う。尊敬する。
   • 1925年、萩原恭次郎「純情小曲集」

     けれ共、氏に就いて語らうとする者は、この詩集を繙いて、如何に如實なる氏を知る事が出來るであらう。生活者としての氏を識る者は、藝術家としての氏を敬する以上に、惱ましいまでの親和を感ずるであらう。

   • 1954年、柳宗悦「工藝の道 新版」

     利潤は富める個人に帰したのではない。それは協団を富ませ、働く者を貧しさから救った。師匠は弟子を愛し、弟子は師匠を敬した。そこにはよき順次が保たれ、生活は整頓し、価格は支持され、経済は保証せられた。

   • 1954年、下村湖人「現代訳論語」

     上に立つ者が礼を好めば、人民が上を敬しないことはない。上に立つ者が義を好めば、人民が上に服しないことはない。

活用

敬（けい）-する 動詞活用表（日本語の活用）

サ行変格活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
敬（けい）	し せ さ	し	する	する	すれ	せよ しろ

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
否定	敬（けい）しない	未然形 + ない
否定	敬（けい）せず	未然形 + ず
自発・受身 可能・尊敬	敬（けい）される	未然形 + れる
丁寧	敬（けい）します	連用形 + ます
過去・完了・状態	敬（けい）した	連用形 + た
言い切り	敬（けい）する	終止形のみ
名詞化	敬（けい）すること	連体形 + こと
仮定条件	敬（けい）すれば	仮定形 + ば
命令	敬（けい）せよ 敬（けい）しろ	命令形のみ

複合語

• 敬して遠ざける