日本語

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動詞

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する (きょうする)

  1. (自動詞, 文章語) 狂うおかしくなる。
    • 1901年、江見水蔭「怪異黒姫おろし」[1]
      これを見て、狂するばかりに喜んだ洞斎老人、余りの嬉しさに胸が躍って急にガックリ打倒れた。それは正しく中気が出たのだ。
  2. (自動詞, 文章語) 熱中する。夢中になる。
    • 1910年、夏目漱石「思い出す事など」[2]
      それは歓楽を嫉む実生活の鬼の影が風流に纏るためかも知れず、または句に熱し詩に狂するのあまり、かえって句と詩に翻弄されて、いらいらすまじき風流にいらいらする結果かも知れないが、

活用

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狂-する 動詞活用表日本語の活用
サ行変格活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形


する する すれ せよ
しろ
各活用形の基礎的な結合例
意味 語形 結合
否定 狂しない 未然形 + ない
否定 狂せず 未然形 +
自発・受身
可能・尊敬
狂される 未然形 + れる
丁寧 狂します 連用形 + ます
過去・完了・状態 狂した 連用形 +
言い切り 狂する 終止形のみ
名詞化 狂すること 連体形 + こと
仮定条件 狂すれば 仮定形 +
命令 狂せよ
狂しろ
命令形のみ
  1. 青空文庫(2006年9月22日作成。底本:「怪奇・伝奇時代小説選集4 怪異黒姫おろし 他12編」春陽文庫、春陽堂書店、2000(平成12)年1月20日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000448/files/46480_24418.html
  2. 青空文庫(1999年6月26日公開、2011年1月13日修正。底本:「夏目漱石全集7」ちくま文庫、筑摩書房、1988(昭和63)年4月26日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/792_14937.html