稀有 (けう) (「希有」に「同音の漢字による書きかえ」がなされる)
- 滅多にないようす。珍しい。まれ。
- 千年の間に二十回とか三十回といえばやはり稀有という形容詞を使っても不穏当とは云えないし、目前にのみ気を使っている政治家や実業家達が忘れていても不思議はないかもしれない。(寺田寅彦 『颱風雑俎』)
- さうした作家は、今の日本の既成文壇は、全く稀有の例外である。(萩原朔太郎 『芥川龍之介の追憶』)
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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推量・意志 |
稀有だろう |
未然形 + う
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過去・完了 |
稀有だった |
連用形 + た
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否定形 |
稀有でない |
連用形 + ない
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自動詞化 |
稀有になる |
連用形 + なる
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言い切り |
稀有だ |
終止形のみ
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名詞化 |
稀有なこと |
連体形 + こと
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仮定条件 |
稀有ならば |
仮定形 + ば
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様態 |
稀有そうだ |
語幹 + そうだ
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