日本語

編集

動詞

編集

する (ちゅうする)

  1. (他動詞) 成敗する。
    • 1931年、中山太郎「屍体と民俗」[1]
      京都府北桑田郡周山村の八幡宮の縁起に、康平年中に源義家が反臣安倍貞任を誅し、屍体を卜部の勘文により四つに斬って四ヶ所に埋めたが、それでも祟るので鎮護のために宇佐から八幡宮を勧請したのであると伝えている。
    • 1942年、中島敦「盈虚」[2]
      此の態を見た太子は、いきなり良夫に躍りかかり、胸倉を掴んで引摺り出すと、白刃を其の鼻先に突きつけて詰った。君寵を恃んで無礼を働くにも程があるぞ。君に代って此の場で汝を誅するのだ。

活用

編集
ちゅう-する 動詞活用表日本語の活用
サ行変格活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形
ちゅう

する する すれ せよ
しろ
各活用形の基礎的な結合例
意味 語形 結合
否定 ちゅうしない 未然形 + ない
否定 ちゅうせず 未然形 +
自発・受身
可能・尊敬
ちゅうされる 未然形 + れる
丁寧 ちゅうします 連用形 + ます
過去・完了・状態 ちゅうした 連用形 +
言い切り ちゅうする 終止形のみ
名詞化 ちゅうすること 連体形 + こと
仮定条件 ちゅうすれば 仮定形 +
命令 ちゅうせよ
ちゅうしろ
命令形のみ
  1. 青空文庫(2012年4月28日作成。底本:「タブーに挑む民俗学 中山太郎土俗学エッセイ集成」河出書房新社、2007(平成19)年3月30日初版)https://www.aozora.gr.jp/cards/001420/files/50270_47671.html
  2. 青空文庫(2003年7月6日作成。底本:「中島敦全集 2」ちくま文庫、筑摩書房、1999(平成11)年10月15日第5刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/24438_11322.html