読書百遍意自ずから通ず
日本語
編集成句
編集- 難しい書物であっても、何度も繰り返して読めば、その意味は自然にわかってくるものである、だから、わからないと思ってすぐに諦めるのではなく何度も読むべきであるとする教え。
表現のゆれ
編集由来
編集- 『三国志・魏書・王粛伝』中の魏の儒学者・政治家である董遇に関する以下の文より。
- 人有從學者、遇不肯教、而云「必當先讀百徧」。言「讀書百徧而義自見」。從學者云「苦渴無日」。遇言「當以三餘」。或問三餘之意,遇言「冬者歲之餘,夜者日之餘,陰雨者時之餘也」。
【現代語訳】
- (魏の学者である董遇には)弟子がいたが、遇は細かくは教えず言った、「とにかく100回読みなさい、100回読めば意味は自ずからわかってくるものだ」。弟子が「生活が苦しくて勉強する暇がありません」と言うと、遇は「『三余(三つの余った時間)』を使いなさい」と言った。「三余」とは何かを聞くと「冬は農閑期だから時間が余る、夜は暗くて時間が余る、雨の日は外に出られず時間が余る(やろうと思えば、これだけ時間が余っているのにどうしてお前はそうしないのだ)」と言った。