録する

日本語

動詞

録する (ろくする)

1. (他動詞, 文章語) 記録する。
   • 1910年、伊藤左千夫「古代之少女」

     第一回の勝負は四箇の的に三箇を命中したるもの一人二箇に命中したるもの一人、他は僅に一箇を射得たるのみ。評決所は一に一々矢を調べて優劣を録するのである。

   • 1960年、柳田国男「鼠の浄土」

     『玉勝間』の記事は石見の人の書信または談話を録したものらしいが、島の大きさは周五里、岸は皆懸崖なり、浜田より五里といえど遠しとある。

活用

録（ろく）-する 動詞活用表（日本語の活用）

サ行変格活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
録（ろく）	し せ さ	し	する	する	すれ	せよ しろ

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
否定	録（ろく）しない	未然形 + ない
否定	録（ろく）せず	未然形 + ず
自発・受身 可能・尊敬	録（ろく）される	未然形 + れる
丁寧	録（ろく）します	連用形 + ます
過去・完了・状態	録（ろく）した	連用形 + た
言い切り	録（ろく）する	終止形のみ
名詞化	録（ろく）すること	連体形 + こと
仮定条件	録（ろく）すれば	仮定形 + ば
命令	録（ろく）せよ 録（ろく）しろ	命令形のみ