鳥は食ってもどり食うな
- 鳥を食べる場合、鳥の肉は食べても、どり(鳥の肺)は食べてはいけない、ということ。参考:(1)『故事ことわざ辞典』鈴木棠三・広田栄太郎編、東京堂、1956年11月、687頁。(2)『故事・俗信 ことわざ大辞典』尚学図書編集、小学館、1982年2月、831頁。
- 由「二には莞爾、鶏。」三「イヤ鳥は喰ふともどりくふな。」――為永春水「梅暦余興春色辰巳園」『近代日本文学大系』第20巻、国民図書、1928年8月、330頁。
- どりといいますのは、鳥の大骨の下にある真赤な腎臓のことで、伊那谷では、鳥を料理するとき、『とりを食うともどり食うな』と言つて、どりを取り除くことが習慣になつています。――松山義雄『山の動物記』吾妻書房、1950年6月、176頁。