食

漢字

食

会意。「亼（口）」＋「皀（たべものを盛った食器）」。食べ物を食べるさまを象る。「たべる」を意味する漢語｛食 /*mlək/｝を表す字。^{[字源 1]}
- 「亼」を食器の蓋を象ったものと解釈する説もあるが、甲骨文字において食器の蓋は「亼」とは描かれない^{[字源 2]}。「亼」は「口」を上下反転させたもので、「食器の蓋」は誤った解釈である^{[字源 3]}。

甲骨文字	金文	金文	金文	簡帛文字	簡牘文字	小篆	流伝の古文字

殷	西周	春秋時代	戦国時代			《説文》（漢）	《六書通》（明）

↑ 張世超、孫凌安、金国泰、馬如森『金文形義通解』中文出版社、1996年、1293-1294頁。
季旭昇撰『説文新証』芸文印書館、2014年、435-436頁。
林志強等評注『《文源》評注』中国社会科学出版社、2017年、252頁。
↑ 裘錫圭「説字小記」『北京師範学院学報』1988年2期。
↑ 劉釗『古文字構形学』福建人民出版社、2006年、22頁。

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「蝕」の代用字として用いられる。また、「食くう」は「喰う」とも書く。

ローマ字表記
- 普通話
  - ピンイン: shí (shi2)
  - ウェード式: shih²
  - 注音符号: ㄕˊ
- 広東語
  - イェール式: sik6
- 閩南語
  - POJ: chhia̍h, si̍t
- 閩東語
  - 平話字: siăh
- 閩北語
  - KCR: sī
- 客家語
  - 白話字: sṳ̍t
- 呉語
  - ピンイン: zeh4, yi3
- 贛語: siit7
- 晋語: seh5
- 湘語: shr6
- 中古音: zyik
- 上古音:
  - 白一平-サガール: *mə-lək
  - 鄭張: *ɦljɯɡ

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