gĩcicio
キクユ語
編集異表記・別形
編集- IPA: /ɣeɕiːɕiɔ/
- 〔キアンブ方言〕湯川 (1981) では icungwa、igongona、rĩĩtwa、njege、kĩohe などと共に「移動型」アクセントの名詞に分類されている[2]が、湯川 (1985) ではこれら「移動型」の名詞は mũthũ、mũcibi、ikabũ、njata、mũthee、mahũa、ithanwa、kang'aurũ、mwatũka、ndarathini〈果物の一種〉、Gĩgĩkũyũ などと同じ「高高型」に統合されている[3]。
- 〔リムル方言〕湯川 (1981:101) によると孤立形は [ɣèɕììɕíɔ́]。ただし後ろに gĩĩkĩ〈この〉が続く場合は [ɣèɕìíɕìɔ̀ ɣééké]、gĩakwa〈私の〉が続く場合も [ɣèɕìíɕìɔ̀ ɣéákóá]、後ろに nĩ がある場合も [ɣèɕìíɕìɔ̀ né] であるが、前に nĩ がある場合は [né ɣéɕììɕíɔ́]、前に ti がある場合は [tì ɣéɕíìɕìɔ̀] となるなど、前後に他の語が存在するか、存在する場合はどのような種類の語であるかによってアクセントの変動が見られる[2]。なお、ti の高さについてはリムル方言と同じくキアンブ方言に属するナイロビ方言を調査した湯川 (1985:199) で高いと訂正されている[3]。
- 〔ナイロビ方言〕湯川 (1985:194,198,200) において孤立形や gĩakwa の前、nĩ や ti の後にある場合の分析が行われているが、このうち gĩakwa の前で [ɣèɕííɕìɔ̀] となる点と、ti が明確に [tí] とされている点とを除けば上記のリムル方言と同様である[3]。また、前に kũhe(動詞〈与える〉の不定形)がくる場合には [kòhɛ̀ ɣéɕììɕíɔ́](湯川 1985: 202)となる[3]。
名詞
編集類義語
編集語義3:〈眼鏡〉
参照
編集語義2:
脚注
編集- ↑ 1.0 1.1 1.2 "gĩcicio" in Benson, T.G. (1964). Kikuyu-English dictionary, p. 58. Oxford: Clarendon Press.
- ↑ 2.0 2.1 湯川恭敏 (1981).「キクユ語名詞アクセント試論――リムル方言について――」 『アジア・アフリカ言語文化研究』22, 75-123.
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 湯川恭敏 (1985).「キクユ語名詞アクセント再論」 『アジア・アフリカ言語文化研究』29, 190-231.
- ↑ 4.0 4.1 Njagi, James Kinyua. (2016). Lexical Borrowing and Semantic Change: A Case of English and Gĩkũyũ Contact, p. 41.