Mwera も参照。

キクユ語 編集

発音(?) 編集

  • IPA: /moɛ́ɾǎꜜ/
Benson (1964) では声調クラスの分類は「クラス8」で、他に同クラスの2音節語幹語には matũũrathanikiuga などがある[1]
  • 〔キアンブ方言〕湯川 (1981, 1985) では mũera として mũcurathanikagogokĩĩgambakĩĩhindiĩ などと同じ「高低II型」アクセントの名詞と分類されている[2][3]
  • 〔リムル方言〕湯川 (1981:86) によると孤立形は /mòɛ́ɾà/ で、後ろに ũyũ〈この〉が続く場合も /mòɛ́ɾà òjó/、wakwa〈私の〉が続く場合も /mòɛ́ɾà wáákóá/、後ろに がある場合も /mòɛ́ɾà né/、前に がある場合も /né mòɛ́ɾà/ であるが、前に ti がある場合は /tì móɛ́ɾà/ となるなど、前後に他の語が存在するか、存在する場合はどのような種類の語であるかによってアクセントの変動が見られる[2]。なお、ti の高さについてはリムル方言と同じくキアンブ方言に属するナイロビ方言を調査した湯川 (1985:199) で高いと訂正されている[3]
  • 〔ナイロビ方言〕湯川 (1985:194,198,201) では孤立形、後ろに wakwa が続く場合、前に ti がある場合について分析が行われているが、ti の高さの違いを除けばいずれも先述のリムル方言と同様である。また、前に kũhe(動詞〈与える〉の不定形)がくる場合には /kòhɛ̀ mòɛ́ɾà/(1985:202)となる[3]

名詞 編集

mwera クラス3(複数: mĩera

  1. めんどり[4][2]

上位語 編集

脚注 編集

  1. Benson, T.G. (1964). Kikuyu-English dictionary. Oxford: Clarendon Press.
  2. 2.0 2.1 2.2 湯川恭敏 (1981).「キクユ語名詞アクセント試論――リムル方言について――」 『アジア・アフリカ言語文化研究』22, 75-123.
  3. 3.0 3.1 3.2 湯川恭敏 (1985).「キクユ語名詞アクセント再論」 『アジア・アフリカ言語文化研究』29, 190-231.
  4. Muiru, David N. (2007). Wĩrute Gĩgĩkũyũ: Marĩtwa Ma Gĩgĩkũyũ Mataũrĩtwo Na Gĩthũngũ, pp. 10, 33.