ngũkũ
キクユ語
編集語源
編集Hinde (1904) は英語 chicken にあたるキクユ語「ジョゴウィニ方言」(Jogowini dialect)の訳語として nenguku を記録している[1]。なお、これに対応するカンバ語は nguku、スワヒリ語は kuku とされている[1]。
- IPA: /ŋɡòkó/
- Armstrong (1940:223) によると前に nĩ が置かれて Nĩ ngũkũ.「家禽である。」と言い切る場合は、最も低い音節を1とした場合、nĩ を含めて「312」となる。Benson (1964:xxii–xxiii) によると孤立形の声調パターンは全体が平らであるが、前に nĩ が置かれた場合はアームストロングによる分析とほぼ同様で、前に ti が置かれて Ti ngũkũ.「家禽ではない。」と言う場合は ti を含めて「2、下降、1」となるなど、前後に他の語が存在するか、存在する場合はどのような種類の語であるかによって声調の変動が見られる。Armstrong (1940) ではこの名詞を代表例とした hiti、mahĩtia(単数は ihĩtia)、mũkanda、nduka、kĩng'ang'i などと同じ「ŋgokoクラス」という声調クラスに分類されている[2]。Benson (1964) では声調クラスの分類は「クラス4」で、他に同クラスの2音節語幹語には kĩng'ang'i、kĩeha などがある。
- 〔キアンブ方言〕
名詞
編集ngũkũ クラス9/10(複数: ngũkũ)
下位語
編集脚注
編集- ↑ 1.0 1.1 Hinde, Hildegarde (1904). Vocabularies of the Kamba and Kikuyu languages of East Africa, pp. 12–13. Cambridge: Cambridge University Press.
- ↑ 2.0 2.1 Armstrong, Lilias E. (1940). The Phonetic and Tonal Structure of Kikuyu. Rep. 1967. (Also in 2018 by Routledge).
- ↑ 湯川, 恭敏「キクユ語名詞アクセント試論――リムル方言について――」『アジア・アフリカ言語文化研究』第22巻、1981年、 75-123頁。
- ↑ 4.0 4.1 "ngũkũ" in Benson, T.G. (1964). Kikuyu-English dictionary, p. 317. Oxford: Clarendon Press.
- ↑ Muiru, David N. (2007). Wĩrute Gĩgĩkũyũ: Marĩtwa Ma Gĩgĩkũyũ Mataũrĩtwo Na Gĩthũngũ, pp. 10, 33.