nyaga
キクユ語
編集語源
編集Hinde (1904) は英語 ostrich に対応するキクユ語「ジョゴウィニ方言」(Jogowini dialect)の訳語として nyaga を記録している[1]。なお、これに対応するカンバ語は nya とされている[1]。
発音
編集- Armstrong (1940:49,253) によると孤立形の声調パターンは「中高」であるが、前に nĩ を置いて Nĩ nyaga.「ダチョウである。」と言い切る場合は nĩ を含めて「高、中、高め」となるなど、前後に他の語が存在するか、存在する場合はどのような種類の語であるかによって声調の変動が見られる。Armstrong (1940) では mbũri を始めとした makinya、Njoroge〈男性名の一つ〉 などと同じ「mboriクラス」という声調クラスに分類されている[2]。Benson (1964) では声調クラスの分類は「クラス3」で、他に同クラスの2音節語幹語には kĩhaato、mbembe、kiugo、muku などがある[3]。
- 〔キアンブ方言〕
名詞
編集nyaga クラス9/10(複数: nyaga)
- (鳥) 駝鳥。
脚注
編集- ↑ 1.0 1.1 Hinde, Hildegarde (1904). Vocabularies of the Kamba and Kikuyu languages of East Africa, pp. 44–45. Cambridge: Cambridge University Press.
- ↑ Armstrong, Lilias E. (1940). The Phonetic and Tonal Structure of Kikuyu. Rep. 1967. (Also in 2018 by Routledge).
- ↑ Benson, T.G. (1964). Kikuyu-English dictionary. Oxford: Clarendon Press.
- ↑ 湯川, 恭敏「キクユ語名詞アクセント試論――リムル方言について――」『アジア・アフリカ言語文化研究』第22巻、1981年、 75-123頁。