古典日本語「いたいけ」 < 「痛い気」
いたいけ【幼気】
- 幼くて、可愛らしいさま。
- それが汽車の通るのを仰ぎ見ながら、一斉に手を挙げるが早いか、いたいけな喉を高く反らせて、何とも意味の分らない喊声 を一生懸命に迸らせた。(芥川龍之介 『蜜柑』)
- 小さくて、可愛いらしいさま。
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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推量・意志 |
いたいけだろう |
未然形 + う
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過去・完了 |
いたいけだった |
連用形 + た
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否定形 |
いたいけでない |
連用形 + ない
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自動詞化 |
いたいけになる |
連用形 + なる
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言い切り |
いたいけだ |
終止形のみ
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名詞化 |
いたいけなこと |
連体形 + こと
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仮定条件 |
いたいけならば |
仮定形 + ば
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様態 |
いたいけそうだ |
語幹 + そうだ
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「痛い気」より
いたいけ【幼気】
- 幼くて可愛らしい。
基本形 |
語幹 |
未然形 |
連用形 |
終止形 |
連体形 |
已然形 |
命令形 |
活用の種類
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いたいけなり
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いたいけ
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-なら
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-なり
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-なり
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-なる
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-なれ
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-なれ
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ナリ活用
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-に
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