うっちゃる
- (「打ち遣る」の転。まれ)捨てる、打ち遣る、放る。
- これは一人吾々洋学者ばかりでない、日本国中の刀を皆なうっちゃってしまうということにしなければならぬ(福沢諭吉 福翁自伝)
- (口語) ほったらかしにする。
- (方言、静岡弁、遠州弁など)1とほぼ同じ意味で使われるが、転じて「無くす」などの意味で使われることもある。(群馬弁では「ぶちゃる」や「ぶっちゃる」として使われる)
- 富山県東部東側では「おっちゃる」、東部西側では「ほっちゃる」、西部では「ほっかる」となる。
- 北日本文化の東部と、西日本文化の西部が隣り合い、日本の東西の方言の境界線となっている。
- (相撲) 相手をうっちゃりで負かす。
- 横綱に土俵際まで詰められたが、うっちゃって見事金星を射止めた。
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 | 語形 | 結合 |
否定 | うっちゃらない | 未然形 + ない |
意志・勧誘 | うっちゃろう | 未然形音便 + う |
丁寧 | うっちゃります | 連用形 + ます |
過去・完了・状態 | うっちゃった | 連用形音便 + た |
言い切り | うっちゃる | 終止形のみ |
名詞化 | うっちゃること | 連体形 + こと |
仮定条件 | うっちゃれば | 仮定形 + ば |
命令 | うっちゃれ | 命令形のみ |