たるや
日本語
編集名詞
編集たるや【樽屋】
類義語
編集翻訳
編集連語1
編集(断定の意味の古語助動詞 たり の連体形 たる +助詞 や)
- (副助詞的に)と言えば。は。
- ところが、猪八戒の方は怪しいもので、彼の旅行目的たるや至極曖昧模糊としてをり、彼の人生の目的たるや私には分らない。(坂口安吾「私の小説」)
- であるか。
- 如何にして自然に返るべき人の智識果して小智なるや否を知らず、人の善果して狐疑善たるや否を知らず、然れども個人は個人の信ずる所を為し、個人の行くべき所を行くべきに非ずや。(山路愛山「唯心的、凡神的傾向に就て(承前)」)
連語2
編集(完了の意味の古語助動詞 たり の連体形 たる +助詞 や)
- したか。だったか。
- さてロセツが何故に浅田を指名して診察を求めたるやというに、診察とは口実のみ、公使はかねて浅田が小栗に信用あるを探知し、治療に託してこれに親しみ、浅田を介して小栗との間に、交通を開き事を謀りたる者にて、流石は外交家の手腕を見るべし。(石河幹明「瘠我慢の説 瘠我慢の説に対する評論について」)