ちゃん
- 父親を呼ぶときに用いる言葉。江戸時代から明治にかけて、庶民の間で用いられた。
- 「十五のとしにちゃんが相場とかにまけて」(仮名垣魯文、『安愚楽鍋』三下、1871-72)
ちゃん
- 愛情を込めた敬称。話者より歳が若い児童または女性に用いるのが典型的であるが、同輩や年長者への愛称として使われることも少なくない。
- 「様」からの転訛か。
- /sama/(様)>/sam/>/san/(さん)>/ʃan/(幼児語化)>/tʃan/又は/ʨan/
- さん - 日本語では一般的な敬称。相手の年齢を問わず、ある程度の敬意や丁寧さが求められる場で広く用いられる。話者と比べて立場や年齢などが上の者に対しては常用されることが多い。
- 君 - 日本語において、主に年齢が若いか立場が話者より低い者への敬称。明治末年ごろまでは男性話者が相手の性別を問わず、目上や同輩の相手にも用いた。現在では話者の性別を問わず年少の男性相手に用いることが多くなっている。小学校や中学校では男子児童・生徒にのみ用いる場合が多い。
- 嬢 - 日本語において、主に若い未婚女性への堅苦しい敬称。一般的に二人称としては用いない。用例:新垣嬢。渚嬢。