古典日本語「なつかし」 < 「なつく」
- (東京式) なつかしい [nàtsúkáshíꜜì] (中高型 – [4])
- IPA(?): [na̠t͡sɨᵝka̠ɕiː]
- (京阪式) なつかしー
なつかしい【懐かしい】
- (古用法) 対象に魅力と愛着を感じるさま。
- 春雨ににほへる色も飽かなくに香さへなつかし山吹の花(古今和歌集春下・122よみ人しらず。春雨に映える色も飽きないが、その上かおりまでも魅力のある山吹の花)
- 以前の事を思い出して心が惹かれる気持ちである。
- ふるさとの訛(なまり)なつかし/停車場(ていしやば)の人ごみの中に/そを聴(き)きにゆく(石川啄木『一握の砂』1910年ごろ)
- 久し振りに見たり会ったりして時間の経過を忘れた気持ちになり嬉しく思うさま。