のろける【惚気る】
- 色情に溺れる。
- 恋愛関係にある相手に関することを得意になって話す。
- 彼女は、未だうら若い寡婦さんで――尤も僕よりは一つ方姉さんでしたが――健康そうな肉体を持った相当美しい女であったので、少らず僕の心を囚えていたし(いや決してあなたを前にしてのろけるわけじゃありませんが、何しろ今も申し上げた通り、それは不仕合せだったのですからね)それに実際、また僕は他の皆の様に血の出る様な苦しい算段までして帰国する程の気力もなかったのだし……(渡辺温『象牙の牌』)
- ――なるほど、この女、無宙になっていやあがる。とりみだしていやあがる――おれほどの男の前で、ぬけぬけと、心の秘密をのろけるまで、魂をぶち込んでいやあがる――雪之丞が、震え上るのも無理はねえ――(三上於菟吉『雪之丞変化』)
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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否定 |
のろけない |
未然形 + ない
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意志・勧誘 |
のろけよう |
未然形 + よう
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丁寧 |
のろけます |
連用形 + ます
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過去・完了・状態 |
のろけた |
連用形 + た
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言い切り |
のろける |
終止形のみ
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名詞化 |
のろけること |
連体形 + こと
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仮定条件 |
のろければ |
仮定形 + ば
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命令 |
のろけろ のろけよ |
命令形のみ
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