不 服(ふふく)
- 納得できず、不満であること。
- 然し、この鉱泉で長逗留を試みるには、一応の覚悟がいる。どのやうな不思議な味の食物でも喉を通す勇気がなくては泊れない。尋常一様の味ではないのである。私は与へられた食物に就て不服を言はぬたちであるが、この鉱泉では悲鳴をあげた。(坂口安吾『ラムネ氏のこと』1941年)
- 服従しないこと。服従しない人々。
- 丁壮兵役に堪ゆる者を募り、以て不服を征す。(徴兵令制定の詔、1872年)
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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推量・意志 |
不服だろう |
未然形 + う
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過去・完了 |
不服だった |
連用形 + た
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否定形 |
不服でない |
連用形 + ない
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自動詞化 |
不服になる |
連用形 + なる
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言い切り |
不服だ |
終止形のみ
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名詞化 |
不服なこと |
連体形 + こと
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仮定条件 |
不服ならば |
仮定形 + ば
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様態 |
不服そうだ |
語幹 + そうだ
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